少年たちの想いを音楽で表現!音楽・海田庄吾よりコメント到着
本作の音楽を手掛けたのは、足立紳監督作品『14 の夜』、『喜劇 愛妻物語』や脚本作『百円の恋』、『アンダードッグ』でタッグを組んだ盟友・海田庄吾。奈良県奈良市出身、3 歳からヴァイオリン、11 歳からギターをはじめ、現在、主に映画音楽やドラマ音楽などのサウンドトラックを制作。これまでに50 作品以上の映画音楽に携わり、『北の桜守』で第42 回日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞、 『百円の恋』で第88回アカデミー外国語映画賞の日本代表に選出されるなど国内外で評価が高い人物。今後も音楽を担当した『銀河鉄道の父』、メインテーマを担当した『無上の世界』の公開が控えている。本作では、足立紳監督自身が執筆した原作「弱虫日記」(講談社刊)の時から作品に惚れ込んでいた海田庄吾によって、足立紳監督のイメージを汲みながら、丁寧に少年たちの日々が音楽で彩られ、ヴァイオリンやチェロの旋律が印象的な映画音楽が完成いたしました。
海田庄吾 コメント
監督と同じ年に生まれ、地方出身の僕にとってこの作品で生きる少年たちをまるで同級生のように感じ、当時の自分や彼らの内から出てくる音楽を強く意識して書かせて頂きました。憧れ、悩み、喜び、怖がり、甘え。そんな感情をうまく纏められない世代を脚本、演出で表現されていて、スタッフとして参加出来ました事を本当に嬉しく思います。足立作品は各々がおかれた境遇の中でも不器用に輝きを求める、泥臭い憧れのテーマが多く、きっと誰しもが思うなりたい自分への憧れを思い出させてくれます。メインテーマのタンゴ的な曲は冒険映画の主人公になりきった少年たちから聴こえてくるようなワクワクする曲を。瞬、隆造のテーマでは瞬にヴァイオリン、隆造にチェロを配し繊細な二人の思いを大切に綴らせて頂きました。2 つの楽器の異なるメロディは支えあい寄り添い、時に各々に奏で、お互いに慰め応援する。音楽でも二人の想いを表現できたと思っています。