モシタサラ(インナージャーニー)&足立紳監督 トーク&ライブ付き上映会 レポート
4月9日(日)に、新宿武蔵野館にて、本作の主題歌「少年」を書き下ろしたインナージャーニーのギター&ボーカル、カモシタサラさんと、足立紳監督による【トーク&ライブ付上映会イベント】が行われました!カモシタサラさんがアコースティックで主題歌「少年」を披露した他、カモシタさんと足立監督による【主題歌 誕生秘話】などをたっぷり語りました。
主題歌の話をきいたカモシタさんは「映画の最後の締めくくりが私の歌でいいのかという不安もありました。シナリオを読んでいるうちに自分の子供時代の気持ちがかきたてられ懐かしさ感じたのを覚えています」と語り、足立監督は「最初から女性の方に歌って欲しかったんです。男の子達の話なので、女の人の声で子供たちを励ますような感じで締めくくりたかった。インナージャーニーさんを紹介され、カモシタさんの声がとっても印象的で、この声で映画を締めくくってほしいと思ってお願いしました」と、当時の様子を振り返りました。
飛騨市での撮影現場に駆けつけたカモシタさん。「ちょうど地獄トンネルでの撮影シーンに立ち合いました。トンネルの前で風が吹いていたのを覚えており、それが“向かい風でも抗っていくぜ”という歌詞に込められた気持ちに繋がっています。あと撮影現場はとても温かい雰囲気で、足立監督の優しさが広がっている感じを受けました。愛すべき人たちで、その雰囲気が映画にも出ていると感じましたし、楽曲にも影響していると思います」と想い出深く語りました。
飛騨市からの帰りの新幹線で作り始めたという主題歌「少年」。足立監督は「映画が終わって主題歌が流れるとき、映画は終わったけど登場人物の人生はまだ続いているという余韻が伝わる楽曲にして欲しいとお話しました」と語りました。
足立監督のお気に入りの歌詞を聞かれ、「“君の痛みは君だけのもの、美しい鱗になる”という部分。人間は傷つかずに生きていけるわけがない、その傷が宝物のようになるという気持ちがとってもいいな」と語り、カモシタも大きくうなずいていた。
最後に弾き語りで「少年」を披露したカモシタサラ。場内は美しい余韻に包まれ、イベントを締めくくりました。